データ復旧を依頼する前に

あなたのパソコンがある日突然起動しなくなる。
そのパソコンには自社の顧客の詳細な取引データが保存されており、控えはとっていない。

こんな時、どうしますか?

まず頭においておかなければならないのは、パソコンが起動しない = ハードディスクの故障 ではない という事です。

パソコンが起動しない原因としては以下のような数多くの事が考えられます。

・マザーボードの故障
・マザーボードと各部品を接続するケーブルの破損
・マザーボード以外の部品の故障
・CPU冷却ファンの故障
・ディスプレイの故障
・OS(Windows)を構成するファイルの破損
・(特にノートパソコンの場合)ACアダプターの故障
・電源ユニットの故障
・電源ケーブルのゆるみ、接触不良
・(フロッピーがついている機種の場合) ドライブにフロッピーディスクが入っている。

これ以外にも原因はいくらでも考えられます。
とにかく、必要なのはあわてない事。
それと、メーカー修理に出さない事。

メーカー修理に出すと、ほぼ間違いなくHDDに記録されている情報をすべて消去されてしまいます。

そのパソコンが起動しない原因を究明するのは後回しにしても、まずはそのHDD上のデータが無事かどうか、つまりHDDに物理的な故障があるかどうかを調べましょう。

この作業を行うには、あらかじめ USB 外付けハードディスクケースを用意する必要があります。

ノートパソコンの場合は2.5インチ用
デスクトップの場合は3.5インチ用です。
(例外あり)

パソコンショップなどで 2,000円~5,000円程度で購入できます。
また、故障したパソコンの他に作業用のパソコン(Windows2000以上搭載)が必要です。

手順

1. 電源ケーブルを抜きます。
2. ノートパソコンならバッテリーも外します。
3. リストバンドまたは金属に触れて静電気を逃がします。
4. パソコンのケースを開け、HDD(ハードディスクドライブ)を取り外します。
5. 取り外したドライブを、事前に用意した外付けケースに取り付けます。

外付けケースを作業用パソコンに接続すれば起動しないパソコンから取り外したハードディスクにアクセスする事ができます。

ファイルが正常に読めればデータはそのまま残っている可能性が高いですからその作業用パソコンのHDDやDVDなどのメディアへコピーして下さい。

"データ救済" とか "HDD復旧" などを行っている専門業者も、じつはその作業の多くは
この程度でありながら数十万円という料金を受け取っている場合が多いのです。

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ハイブリッドHDD

ハイブリッドHDDというものがあります。

ハイブリッドHDDとは、ハードディスクとフラッシュメモリ(USBメモリやSDカードのメモリ部分)を組み合わせる事で両者の特性を最大限に発揮させるというものです。

従来型のHDDより改善されているポイントとして「アクセス速度の高速化」「消費電力の低減」「耐衝撃性の向上」が挙げられます。

HDDは大容量を低いコストで実現できるため、PCの記録装置として定着しています。
しかし、データの読み書きの際に、ディスクの回転やヘッドの移動など機械的な動作が発生するため、どうしてもアクセスにある程度の時間がかかります。
また、精密機械であるため振動・衝撃に弱いなどの弱点があります。

一方のフラッシュメモリは、このところ急速に大容量化と小型化が進み、価格も下がってきています。
そこで、HDDの弱点を補うためHDDとフラッシュメモリを組み合わせるという発想の元に開発されたのがハイブリッドHDDなのです。

フラッシュメモリは動作時に電力もほとんど使いませんし、アクセスも高速ですから、使用頻度の高いファイルをフラッシュメモリに置いておくという使い方をする事でアクセス速度の向上と消費電力の低減の両方を同時に実現できるのです。

特にノートパソコンの場合、このハイブリッドHDDを搭載する事でバッテリでの駆動時間を延ばす事ができます。
また、HDD本体へのアクセス回数が減るためにHDDドライブの寿命が伸びる事も利点の一つです。

近い将来、新たに出荷されるパソコンにはこのハイブリッドHDDが標準で搭載されるようになるかもしれません。

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悪質なHDD復旧業者に注意

HDD復旧とかデータ復旧といわれるサービスがあります。
これは機械的な故障などなんらかの原因で、記録されているデータが読めなくなってしまったHDD(ハードディスクドライブ)からデータを抜き出すというものです。

このビジネスの実態について、GIGAZINEで非常に興味深い記事が掲載されていましたのでご紹介します。
詳しくは記事を読んでいただければいいのですが、概要は以下の通りです。

・この業界は工賃が高額である事に着目し、大した技術もない悪徳業者がはびこっている。
 (記事によると、検索エンジンを使った検索結果やPPC広告で表示される"データ復旧業者"の大半はこういった復旧技術がない(または劣る)業者であるようです。

・物理的な障害でない場合は市販ソフトを使ってデータを取り出しているだけの業者も多い。
・最終的にデータを復旧できなくても、着手金や検査料という名目で代金を請求される。

このサイトの記者が実際にノートパソコンのHDDを復旧サービスに出して見積もりを取ったところ、23GBのデータを抜き出すだけで何と100万円以上・・・

ひゃくまんえん!

記事によると、この業界も建設業界などど同様にデータ復旧を唄っていながら実際の作業は外注業者が行っている場合が多いようです。

実際に自社でラボ(機器を分解するクリーンルームなど作業をするための工場)を持っているという条件で選ぶと3社しか残らないとか。

私自身が聞いた話として、知り合いが、仕事で使っているパソコンが起動しなくなってしまい、それを近所の修理屋に持ち込んで、そのHDDからデータを読み取って抜き出すのに10万円以上という金額を払って店頭で作業してもらったいう例があります。

これなど、単にウィンドウズを起動するためのファイルが破損していただけで、ドライブを取り外して外付けケースに取り付けるだけでデータを読み取れたのではないか と推測されます。

こういった悪徳業者にひっかからないためにも、必要なデータのバックアップはこまめに取りましょう。

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